あにのこと

当時は知った顔が次の日行くと処分でいなくなっていると言う事が当たり前でした。
薬を飲まされフラフラになって最後の注射を打たれる別室へと連れて行かれる犬の後ろ姿を見る事も沢山ありました。
その犬達の顔、後ろ姿を忘れる事はできなく、殺してごめんねと、自分が出せなかったから殺したと言う自覚が常にあり、今でもその思いは変わらない事です。そんな時代に出せた子でした。

あに、こま(血縁犬)は、2009年か2010年にイモと言う犬と三頭でセンターから出しました。
当時まだ200超えの殺処分数だった頃と記憶しています。
あに、こま、イモ(ピットミックス)は地下房で職員さんに亀田三兄弟と言われていて、それはそれは三頭とも喧嘩がとても強くいつも争い三頭とも顔面はブラックジャックのようでした。

そんなあに、こまもご縁が無く長いKDP暮らしの内に年を取って行き、あには脾臓捻転、バベシア発症等の生死をさまよう病気を克服しての現在の老後を暮らしていました。
今日お散歩に行き、ご飯も食べ、夕方慌ただしかったので少し早めに休むスペースへ入れ毛布を敷き、夕方の用事を済ませて8時前位に様子を見に行った所、スペースに怪しいゲロが数か所、とっさに疑い、それぞれの犬を見た所、やはりあにのお腹がふくれていて、瞬時に胃捻転だと判断しました。

胃捻転は今までで10頭目くらいでした。
ほとんどの子が手術で助かっていたので、それほど慌ててはい無かったのですが、状態からお腹がふくれて直ぐに発見できていた感じでは無さそうと思い、地元の病院を当たったのですが、時間的に不可で緊急夜間も開くのが9時からで、お世話になっています美しが丘動物病院の先生にお電話させて頂いた所、お休みになっているのも関わらず引き受けて下さり急きょ病院へ向かわせて頂きました。

ですが病院到着もう少しで間に合わずに息を引き取りました。
もし・・・と色々思います。
ごめんね。とだけ思います。
絆が深かった血縁こまの場所に帰宅し返しました。
あに、長い時間お疲れ様でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA