今日は雨で寒いですね。
最近はなんだか寒かったり暖かかったり。
人も動物も体調を崩しやすいですね。
みなさまどうぞお気を付けください。
KDPのお山から、旅立ちがありました。
まず、3匹。
3匹もいっぺんに!?と驚かれると思います。
この3匹は、血縁と思われる3匹。
福島から保護してきた、被災犬の子たちなのです。
被災犬の子たちは、当たり前ですが保護犬たちとはちょっと違う。
保護犬たちは、人間に嫌なイメージを大なり小なり持っていることが多いです。
放置されていたり、虐待を受けていたり、理由は様々です。
被災犬の子たちは、人にふつうに飼われていた子たちなので、人に対してのイメージは良いようです。ただ、広い敷地で飼われていたりと、自由な子が多いです。
犬らしい犬だと私は感じます。
大きめの中型犬の3匹ですが、今までにお声がかからなかったわけではありません。
とってもかわいい子たちなのです。
ただ、震災に合い、保護とはいえ知らない土地に連れてこられ、その上互いを守り助け合って生きてきた3匹が離れ離れになってしまうようなら、3匹一緒に飼える方を待とうと言うことになりました。
3匹を迎えてくださったのは、VAHANASBARのstaffカヨさん!!
カヨさんはこれまでにも、センターからの送迎ボランティアや、いろいろな事をお手伝いして来てくださいました。
生活のご事情から犬を迎えることはできませんでした。
その状況から選んだ手段は、
引越しです。
甘ったれの3匹は、すでにべったりと懐き、お山にいた時よりもずっとよい子にかわいくしているそうです。
3匹の甘ったれ達の卒業に、ものすごい安堵を感じます。
待っていて、よかった。
カヨさん、本当にありがとう。
これからもどうぞよろしくお願いします!
そして。なんと。
みつこが卒業しました!!
じょうとかいでも、参加者さんを知らんぷりし続け、
ただひたすらマイペースに寝て過ごしておりました。
みつこは、繁殖用の母犬だったと思われます。
保護当初はガリガリに痩せておっぱいが全て垂れさがり、
とてもひどい状態でした。
繁殖用の雌犬は、ただただぼんやりとし、子犬や小型犬を見ると激しく反応。
また雄犬は、気が強く、興奮しやすい子が多いように感じます。
みつこも来て数日は、ぼんやりと虚ろな目をしていましたが、
次第に目に光が戻ってきました。(今でもぼんやりしてるじゃん!と思う方も多いでしょうが、もっともっとぼんやりしていました)
多くの繁殖用の雌犬が、6歳くらいで捨てられるそうです。
その後は、産んでも病気がちな子犬だったり、すぐに死んでしまうそうです。
逆に考えると、捨てられるまでは生理の度に産まさせられていたかもしれません。
これは、みつこにだけ起こったひどい出来事ではありません。
多くの「買った犬」はこういった状況で生まれてきています。
(この様な実態は、インターネットなどで簡単に知ることができます。ぜひ検索してみてください。)
みつこはそれまでの生活がよっぽどひどかったのか、
お山でも、若い犬の面倒を見たりしながら毎日楽しそうに過ごしていました。
普段そっけない感じのみつこですが、私たちには確かに懐いていました。
「なんだかおもしろくてかわいいみつこ」と、
約2年半、一緒に過ごしてきました。
お届けするに当たって、さすがにさみしいと感じました。
里親さんは葉山の方で、とても近くです。
ご夫婦と、先住犬もいて、さみしくもなく騒がしくもなくゆっくり過ごせるでしょう。
これからも会える機会もたくさんあると思います。
なにより、みつこのしあわせを願って。
スーパースマイル!!!!
はやしくん!!!
お届けの、前の日の写真です。
お散歩に行く前。うれしそうです。
はやしくんは、見ての通り、老犬です。
来た当初は、毛が絡まり、大きな毛玉がいくつもいくつもありました。
こわがりなのに、常に人の後をついて回っていました。
本当は、人といるのが、大好きだったのです。
来た当初の毛玉ボーボーのブログを見て、すぐにご連絡くださった方がいました。
ご自身でも保護犬の預かりをしたり、保護猫を迎えたり、何年も前からもっと大きなスケールでの動物保護活動などをしていらっしゃる方でした。
ご縁があって、その方に迎えられました。
到着すると、はやしくんはずいぶんうれしそうに、
おうちの中を探検し、ニコニコしていました。
その後、用意してくださっていたマットに落ち着き、
終始楽しそうな様子でした。
新しくもらった名前は、「タイキくん」
此方の都合で、お届けを「待機」していただいていたからです。
翌日、里親さんがさっそくご自身のブログに記事をアップしてくださいました。
インタビュー形式になっています。
一部抜粋させていただきました。
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陽春インタビュー:新入社員タイキさんをお迎えして
そこで、一計を案じまして、シルバー人材ではどうかな、と。ややご高齢ではあっても、まだまだ頑張れる。そんな人材を求めた結果、KDPさんからお迎えすることになったのが、こちら、タイキさんです。今日は今後の抱負などを含め、お話をうかがいたいと思います。
そのまま:タイキさん、お食事後のまったり中に、おじゃまいたします。
タイキ:あ、おっ。これはこれは、(ゲップ)、どもども。タイキです。よろしくです。
そのまま:こんな弱小事務所に来ていただいて、大変ありがたいわけですが、ま、そうですね。これまでの履歴などから、お話いただけると・・。
タイキ:履歴・・・って言ってもねえ。それは・・ちょっと、聞かないでほしいというか・・。
そのまま:あ、ううう、それはなにか・・暗い過去でも?
タイキ:いやあ、まあ、ねえ。あんまりいい目に会って来なかったからねえ。なんか、大事にされたことがないっつーか。だからね、いよいよ保護センターとかいうところに連れて行かれたときもね。あんまり驚かなかったからさ。
ああ、これで俺も終わりか、ってさ。そんな感じ。生まれてからずっと、な~んにもいいことがなくてね。つらいばっかりで、終わりかあってね。
センターの職員さんたちは、「ダイジョブダイジョブ。引き出してくれる人がいるから」って言うんだけどね。そんなの気休めだと思ったよね。周り見たら、なんつーの?ビーグルとかさ。プードルとかさ。俺より若くて、ペットショップから買ってきました、みたいな犬がゾロゾロいるんだから。俺なんかねえ?種類もなんにもないし、この歳だしさあ。
そのまま:でも、本当だったじゃないですか。KDPさんが引き出してくれて。
タイキ:そーなんだよなあ。タマゲタねえ。
そのまま:それにね。逆のことも言えるわけですよ。うちなんかには、そういう、純血種で若くてピチピチで、なんていうのは来てくれないわけですから。シルバーさんを探していたわけで。
まあねえ、これまでつらいことばっかりだったら、これから、つらくないようにしましょうよ。いいことばっかりの毎日にしようよ。
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全文はこちらからどうぞ
http://officesonomama.cocolog-nifty.com/officesonomama/2012/05/post-90fb.html
(派遣社員スーちゃんは、預かっていた犬のことです)
はやしくん改めタイキくん。
必ずしあわせになれます。
どうもありがとうございました!
里親さんと、こんなお話をしました。
「あなたも(保護をやっているから)思うだろうけど、人って簡単な事がなぜかできない」
そうなんですよね。
捨てるくらいなら、飼う前にもっと考えればよいし、
可哀そうだと思うなら、救えばいい。
もっと、いろんなことをシンプルに考える。
崖っぷちで、誰かが落ちそうになって助けを求めていたら、
誰でも助けようとすると思うのです。
助ける、というのは、そういう事ではないでしょうか。
今後も、数頭のお届けが決まっています。
また、センターに行く予定も決まっています。
たくさんの動物たちが、助けを待っています。
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病院通いを続ける子や、毎日の投薬など、犬たちのケアには膨大な医療費がかかります。
心のケアが必要な子も多く、里親さんに迎えられるまで、長く時間がかかる子もいます。数ヶ月、1年かけて、やっと人に慣れていく子も多いのです。
誰かに捨てられて、殺処分が目前だった犬たちに、
どうぞご支援をよろしくお願い致します。
一口3000円からお願いしております。
3000円で、フィラリアと便の検査を受ける事が出来ます。
9000円で、犬たちの一日のフードを賄う事が出来ます。
皆さまの温かいご支援・ご協力を、お待ちしております。
横浜銀行 葉山支店
普通口座 6008989
KDP 会計 松崎麻由
6 Responses to 2012/05/22 里親さんに迎えられました!